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おおいしだものがたり 第百八十一話 おおいしだ記憶遺産3 望月橋の歴史と欄干の石灯篭

更新日:2016年3月25日

 大石田と今宿の間を流れる朧気川には、両地区を結ぶ望月橋が架けられています。今回は、この橋の明治以降の歴史をたどってみます。

 (1)板橋 明治5年(1872年)『御用留(二藤部家文書)』(※1)の「道路橋梁修覆入費凡積書上帳」に、「朧気川通リ 村内 板橋 従前自普請 此入費橋掛替之節ハ人足諸品代共金ニ直シ金五両渡」とあります。また、次の文書に「当村ヨリ今宿村之間秋田街道朧気川通字朧気川 一、板橋壱ヶ所 長サ七間 幅五尺 従前自普請」とあります。
 これによると、明治5年ごろの朧気川には、長さ約12.7メートル、幅約1.5メートルの「板橋」が架けられていることがわかります。しかし、この程度の橋は、大水の際に度々流されていたと思われます。板橋が流出するたびに、大石田4ヶ村の普請で架け替えを行い、大きな負担であったと思われます。

 (2)木橋 明治44年(1911年)ごろの朧気川に架かる「木橋」の様子がわかる貴重な写真があります(写真1、※2)。


(写真1)

 この写真を見る限り、板橋のようなきゃしゃな橋ではなく、しっかりとした木橋ですが、この木橋がいつ架けられたのかよくわかっていません。明治9年(1876年)、山形県令に着任した三島通庸は、県内の道路を整備して、流通と産業の発展に努めます。この中で、明治12年、大石田4ヶ村は、大石田の通船への接続の重要性や道路の維持管理のため、大石田・土生田線(大石田街道)の県道への組入れを要望します。その後県道にはならず、里道のまま県費負担(※3)となります。また、明治15年にはいわゆる「へぐり道」の開削整備を行っています。さらに時代が進み、大石田に鉄道が敷設された明治34年には、朧気川の「鉄道橋」と、最上川を渡す長大な木橋の「大橋」が完成します。この間、つまり明治12年以降の県費負担の決定および「へぐり道」開削と同時期ごろに、朧気川の木橋も合わせて整備されたのではと思われますが、資料が見つからず正確にはわかりません。また、昭和8年(1933年)の『町報(創刊号)』(※4)に「望月橋上流の朧気川の改修工事」についての記述あり、このころには「望月橋」と呼ばれていたものと思われます。

 (3)昭和9年竣工「旧望月橋」 昭和9年9月にコンクリート製の望月橋が竣工します(写真2、※5)。これは県の事業ですが、町からは千円分の材料の寄付と町有力者15件の寄付がありました(※6)。この橋は、昭和61年(1986年)まで使用されます。このとき欄干に設置された石灯籠が、現在、歴史民俗資料館の敷地内に移設されています(写真3)。花崗岩の重厚な作りのものです。本来4基設置されていたもので、資料館に1基あり、ほかに町内に2基残されています。


(写真2)


(写真3)

 (4)現在の「望月橋」 昭和61年11月に竣工します。水害対策のため、朧気川の築堤に合わせ橋梁を高くし、欄干には蔵の町を意識した、土蔵のデザインが施されています。ところで、現在は「ぼうげつばし」と呼称していますが、年配の方は「もちづきばし」と呼んでいます。古来より藤原道長や西行などの歌に詠まれているとおり、一般に「望月」は「もちづき」と読みます。いつからか、「もちづきばし」が「ぼうげつばし」に取って代わったようです。朧気川も朧月(おぼろづき)を連想させ、この川に架かる橋に月を示す名称をつけたことにもセンスを感じます。最後に、望月(もちづき)は満月を意味します。さらに狭義には、旧暦8月15日の「中秋の名月」を指します。新暦では、今年は9月27日に当たります。古人にあやかり、中秋に望月橋(もちづきばし)から望月(もちづき)を眺めるのも風雅があります。

※1 『大石田町立歴史民俗資料館史料集 第6集』
※2 『写真で見る大石田のあゆみ』
※3 『山形県史商工業編』
※4 『大石田町史 史料編9』
※5 『新町町内のうつりかわり』
※6 資料館所蔵『大石田町会議録 昭和9年』

執筆者 歴史民俗資料館 海藤

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