令和2年7月豪雨を受けて
更新日:2020年8月11日
大石田町は、町の中央を南北に流れる最上川の恩恵を受けて発展した町であり、かつては最上川舟運の最大の中継地として栄えました。一方、母なる川・最上川はたびたび氾濫し、大きな水害を引き起こしてきました。
令和2年7月28日、降り続く雨による土砂災害発生の懸念から町は午前11時30分に山あいの次年子地区に避難準備情報を発令、午後には、最上川の水位上昇が予想されたことから浸水の恐れのある地域を対象に避難準備情報、続いて避難勧告を、午後7時30分には避難指示を発令して住民への避難を呼びかける事態となりました。
その後も最上川の水位は上昇し続け、29日午前2時には観測史上最高の18メートル59センチを記録、29日朝までに町内3ヶ所で氾濫が発生しました。町内で最上川が氾濫したのは昭和44年8月の大洪水以来のことで、特殊堤防が完成してからは初めてでした。
多くの町民の皆様に早めの避難行動をとっていただいたことから、幸いにも人的な被害はありませんでした。
一方で、家屋や田畑、道路等の被害は甚大でした。住宅被害では床上・床下浸水95棟、農地の被害では収穫期にあったスイカ畑や、種を播いたばかりのソバ畑などが被災しました。また、上水道の水源場が浸水したことから町内のほとんどの地区で4日間にわたり断水が発生しました。
このように大きな被害を受けた当町に対して、支援物資の提供や義援金の寄付などのご支援、さらには排水作業や給水活動、災害ボランティアなど、復旧に向けて本当にたくさんの皆様に尽力していただきました。この場をお借りして、心からの感謝を申し上げます。
被災した住宅の再建、農地や道路などの本格的な復旧はまだまだこれからです。大石田町の一刻も早い復旧・復興に向けて、全力で取り組んでまいりますので、引き続き皆様の温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和2年8月11日
大石田町長 村岡 藤弥
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