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おおいしだものがたり 第百二十七話 「最上川舟運の話」 その41.川船方役所の実務概要(1)

 江戸幕府が直接最上川舟運を取り仕切る「直差配」に乗り出したのが寛政4年(1792年)のことである。その「直差配」の実務を行うために設けた役所が「川船方役所」である。この川船方役所では実際どんな仕事をしていたのでしょうか。
 船役所の下役人として勤務していた神部鉄五郎が、嘉永4年(1851年)に筆写した川船方役所の実務概要である『手控』(神部家文書)が残されている。それに依って実務32項目の内容を知ることが出来る。
(『大石田町立歴史民俗資料館史料集 第九集』)

1.最上川通りの安全管理をする。

 最上川通りの左岸・右岸両岸の村々名主に対し安全管理の徹底を絶えず指示し、現場を監督する。

2.破船・難船の場合、救助活動の協力を義務付ける。

3.幕府の年貢米(城米)川下げ運賃を定める(御米100俵に付き)。

4.私領米(大名領)の運賃を定める。


虹ヶ丘より最上川を望む

執筆者 小山 義雄氏

組織名(略称):総務課 総務グループ
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電話番号:0237-35-2111
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