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おおいしだものがたり 第三十話 大石田名誉町民 日本画家 小松均と大石田

 小松画伯は、今年で生誕百年にあたります。明治35年(1902年)1月19日に大石田町豊田に父曹洞宗延命寺住職小松梅勇、母すいの長男として生まれ、1年あまりで父と死別、母子で村山市白鳥に身を寄せ、16歳まで過ごしました。大正9年(1920年)画家を志して上京。はじめ川端画学校岡村癸園に学び、大正13年(1924年)国展入選が縁で国画会の土田麦僊に師事し、京都に移りました。
 早くから水墨画に興味を持ち、線を強く彫り込むような独特な線描法は実在的な感銘と一種の土俗的なひびきをたたえており、それがまた独特の世界を形成し、それ故に「孤高」ともいわれ、院展における異色の存在となりました。
 京都の大原に住まいし、自給自足の生活を送り、雄大で力強い風景画と飄々とした生活、風貌から「大原の画仙」と呼ばれ、平成元年8月23日に死去しました。

画歴

 小松画伯は、戦前から町民と交流がありましたが、本格的に絵画創作のために来町したのは、昭和46年のことです。画伯は、最上川の源流から酒田の河口までの全ルートを描くことを念願としていました。壮大な連作「最上川シリーズ」(未完)の中で最も下流を描いた作品は、昭和46年の「栗の花咲く最上川 上中下」で、「最上川シリーズの中軸的作品」との評価を受けています。続いて昭和49年に「春の最上川」が、昭和54年には「最上川シリーズ」の中では最高傑作とされる「雪の最上川」が完成しています。
 大石田町立歴史民俗資料館では、小松画伯生誕百年を記念して、9月22日(日曜)より11月4日(月曜)まで特別展「小松均と大石田」展を開催します。この展示会では、「栗の花咲く最上川 上中下」をはじめとする大石田にちなんだ作品や、画伯の各年代の作品もあわせて紹介します。


「栗の花咲く最上川 上」

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