ブックタイトル花蝶風月[大石田町勢要覧]

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概要

花蝶風月[大石田町勢要覧]

厳しい冬が終わり桜がほころぶ頃、“春の女神”といわれるギフチョウ・ヒメギフチョウが里山に姿を見せます。本来、ギフチョウとヒメギフチョウの分布は明確に分かれているのですが、川前地区は全国的にも稀な両チョウの混生地となっています。乱獲や里山の荒廃などにより、両チョウの減少に危機感をもった川前地区の住民を中心に強く保護を求めた結果、町は昭和62年に両チョウを町の天然記念物に指定。川前地区では環境保全や監視パトロールなどを積極的に行ってきました。そうした取り組みにより、近年では生息数も安定してきました。夏に乱舞するのは、さまざまな踊り手たちと色鮮やかな花火。毎年八月十五日、十六日に行われる「大石田まつり」は夏の風物詩として知られています。十五日の維新祭では、大石田町の元祖花笠踊り、尾花沢市の花笠踊り、村山市の徳内ばやしに加え、阿波踊りやよさこいソーランなどが一堂に会した踊りの競演が大石田駅前広場で繰り広げられます。翌日の「最上川花火大会」では、最上川河畔を会場に、三千発もの花火が打ち上げられ、フィナーレを飾るのは全町民の協賛による「二十号玉十連発」。夜空を轟かす激震とその迫力はまさに圧巻です。また、最上川には町民がそれぞれの思いを込め手作りした四千個に及ぶ万灯が川面を彩り、勇壮にして幻想的な最上川花火大会は観る人々を魅了します。もともと「大石田まつり」は十六日だけでしたが、元祖花笠踊りの踊り手が年々減少し、これではいけないと立ち上がった「大石田まつりを十倍楽しくする会」により、前日の十五日に「維新祭」を企画。かつて、最上川舟運の拠点として、人やモノが集まり活気あふれた大石田を再現させるかのように、町民が主体的に活動し、町に新たなエネルギーを生み出しています。春の野山を可憐に舞う希少な蝶の姿を次の世代にも残したい。伝統ある大石田まつりをもっと盛り上げたい。たくさんの町民の思いがカタチになって大空に地上に、色鮮やかなきらめきが舞い踊ります。おおいしだの息吹◎季節を彩る可憐な舞い天空にゆらめく天然色と生命の鼓動6