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おおいしだものがたり 第七十八話 大石田の積雪について

更新日:2016年3月25日

 今年は、暖冬のためか資料館に過去の積雪に関する史料の問い合わせがあります。そこで、今回は大石田の積雪に関する記録を紹介します。一般に極端な積雪の記録は「大雪」・「豪雪」といい、積雪の少ない状態を「少雪」といいます。

 まず最初に、「大雪」・「豪雪」に関する記録ですが、古くは今から299年前の宝永5年(1708年)10月26日の記事で、一晩で3尺余り(90センチメートル以上)雪が降り、翌年1月上旬まで約2ヵ月半ほど降り続き、家や土蔵の被害が多く見られ交通にも差し支えたとあります。それ以降も降雪に関する記録は多くあります。今から230年前の安永6年(1777年)3月3日には、春先の降雪のため桃の節句の際に桃の木が折れたとあります。明治時代以降になると、積雪の記録(町民税務課及び建設課資料による)が残されるようになり、「大雪」・「豪雪」の記録は、今から78年前の昭和4年(1929年)に最高積雪が330センチメートル、昭和11年(1936年)に343センチメートルを記録しました。現在までのところ、この343センチメートルが町の最高積雪記録となっています。その後、260センチメートルを超えた積雪記録は、昭和20年(1945年)に264センチメートル、昭和42年(1967年)に265センチメートル、平成18年(2006年)に263センチメートルで、昨年は近年にない豪雪であったことがわかります。また、昭和50年(1975年)には、降雪により大石田小学校の体育館が倒壊したこともありました。

 また、降雪に関連する記録として、今から229年前の安永7年(1778年)1月に、ひどく寒い日々が続いて、大寒の頃には敷居まで霜が降ったと記録されています。そういう状況になると、最上川に雪と氷のかたまり(これは「ざい」と呼ばれています)がたくさん流れ、それが次々と付着・凍結して「結氷」状態になる場合がありました。今から175年前の天保3年(1832年)12月5日には、最上川が結氷して、船の往来ができなくなったとあります。その時には、川船の周囲を囲い、通行可能になるまで船と荷物を保管していたということも記録にあります。

 「少雪」の例としては、古くは今から336年前の寛文11年(1671年)の冬、雪が全く降らず、大晦日に表(道路)に砂をまいたが、その晩に雪が降ったため元旦は道が悪くなったとあります。また、283年前の享保9年(1724年)11月の記録でも雪が降らなかったとありますが、降雪記録がないためよくわかりません。積雪の記録がある明治以降、「少雪」の記録は、昭和46年(1971年)12月の最高積雪51センチメートルが最も少なく、今年の場合は、最高積雪が68センチメートルで、現在までの記録としては2番目に少ない状況となっています。

 ところで、「雪が少ない年は不作になりやすい」と伝えられることもありますが、山形地方気象台の話では、因果関係は全くない、とのことでした。


雪の大石田(昭和初期、絵葉書)

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